直前の豪雨災害、2011年東北旅行 【2】 折渡駅と鳴子温泉を満喫 ◆

前日は浴せぬ体調不良で新潟泊になりました。
おかげで、新潟を出発する時間も少しだけ遅くなり結果的によく眠れました。
体調も万全です。
この日の旅は、まず折渡駅を目指します。
限られた普通列車しか停まらないというローカル駅を楽しみ、その後は鳴子温泉に向かいます。
ローカル駅、温泉、そしてご当地のおいしいもの・・・この日はすこし贅沢に旅を楽しみます。

2011年8月12日(金)

新潟(1621M) → 新発田(823D )→ 酒田(359M) → 折渡 ◆
新潟を6:08に出発し、新発田で乗り換え、酒田に向かいます。
新発田からの列車ですが、電化区間ですがキハ111系がやってきました。
陸羽西線や米坂線への送り込みでしょうか。



新潟県の日本海側を進みます。
早くも悪天候の予感、日本海は大荒れです。




三角屋根の待合室が印象的な今川駅に停車しました。



earlが旅の少し前に新しいカメラを買ったようです。
カメラはその場を記録するものですが、今回はただ撮影するだけでなく、いろいろテーマを決めて撮影してみることにします。
無造作にシートに置いた帽子と荷物ですが、これだけでも写真になります。



旅の持ち物をセピアモードで撮影してみました。



列車は米どころ新潟県を通り抜け秋田県入りしました。



上浜駅で列車の通過待ちを行いました。
木造の古い駅舎です。




羽後本荘に停車しました。
由利高原鉄道の車両は停車しています。



列車は羽後本荘を出発し、目的地の折渡に着きました。

折渡(540M) → 酒田 ◆
折渡駅は羽越本線の中でも何本かの普通列車も通過する、ローカル駅です。




そしてこの駅の見所は、板を敷き詰めた「板切れホーム」。
靴音が響くホームは他にはそうありません。



昔から使われていたホームはきちんと石組みで作られていて、延長された部分が板切れで作られているのがわかります。






駅舎の中は、流し台があり、冬用の石油ストーブがあったりと、すごくアットホームな雰囲気です。
昔はソファーが設置してあったのですが撤去され、椅子にかわっていますがそれでも家の一室のような感じです。





駅ノートがあったので描かせて頂きました。
キャラはお友達の織崎りんどんさんからお借りしました。



折渡駅を楽しんだ後は、酒田まで来たルートを戻ります。





酒田(3132D) → 新庄 ◆
酒田から快速最上川に乗車します。
この列車は、余目から陸羽西線直通の新庄行きの列車です。
陸羽西線は通称奥の細道最上川ラインという愛称があり、最上川沿いを進みます。
陸羽西線に入り、狩川駅付近でまず見えてきたのが、風力発電の風車です。



列車は交換駅の古口に停車しましした。
名所案内の看板には最上川と温泉の文字、奥の細道最上川ラインにふさわしい駅です。




50分ほどで列車は新庄に到着です。
奥羽本線と、陸羽西線、陸羽東線、山形新幹線が合流する駅で、いろいろな列車を見ることができる駅です。



左の画像は左キハ111、右701系、右の画像は701系5500番台です。



新庄(8728D) → 鳴子温泉 ◆
新庄からは陸羽西線の快速リゾートみのりで鳴子温泉に向かいます。
陸羽西線は奥の細道湯けむりラインの愛称があり、温泉の名前を持つ駅名が多いです。
リゾートみのりはそんな温泉駅を点々と停車し仙台に向かう観光列車です。

車両は、
←新庄 キハ48-546 + キハ48-549 +キハ48-550  小牛田・仙台→
です。



先頭車両はパノラマ窓で、走行景色が一望できます。
鳴子名産のこけしも飾られています。




2号車(キハ48-549)には、大型のテレビが設置してあり沿線の案内が放映されているはずでした。
が、東日本大震災のため放送を中止していました。




新庄を出発すると、田園風景が続きます。



川沿いの温泉地、瀬見温泉に停車しました。
以前、この駅で下車し温泉を楽しんだことがありますが、めっちゃめちゃ熱かったのを覚えています。






中山平温泉に停車です。
駅前にはSLC58-356は静態保存されています。



中山平温泉駅と鳴子温泉駅の間に鳴子峡が見えます。
リゾートみのりはこの区間を景色を楽しむため徐行運転してくれます。



鳴子温泉 ◆
列車は鳴子温泉に到着しました。
今回はこの駅で下車して、鳴子温泉を楽しみます。





駅ノートは健在でしたがイラストは描きませんでした。
それよりも、鳴子温泉を楽しみたいと、とりあえず改札を出ます。
鳴子温泉街を歩き、滝の湯へいきます。
入浴料が150円と破格ですが、本当に温泉を楽しみたい人向けです。
というのは、洗い場はなく、趣のある木の湯船がどんとあり、源泉はかけ流し、奥には打たせ湯があるだけです。
源泉はとにかく熱く、木の樋を使って外気で冷ましているだけなので、それでも熱いのです。
脱衣場も狭いですが、本気の温泉という感じで、私個人的にはすごく気に入っています。
もしも、身体を洗ったりと銭湯的な楽しみ方をされたいなら、早稲田桟敷湯をお勧めします。
今回は滝の湯に入りましたが、少し混雑していたので写真は撮れませんでした。



お風呂上りは、おなかも減ってきたので食事です。
このあたりの名物は「まいたけ」です。
駅から近い食堂「ふじや食堂」で、まいたけのてんぷらの入ったおそばを頂きました。
贅沢ですごくおいしいおそばに、私も同行者のearlも大満足です。
追加で温泉卵も頂きました。



食事を済ませ駅に戻ります。
駅前には足湯があり、列車の時間まで足湯を楽しみました。
壁には先ほど入った滝の湯の泉質が掲示してあります。





鳴子温泉(1744D) → 小牛田(547M) → 一ノ関(1553M) → 盛岡 ◆
鳴子温泉18:08発、普通小牛田行きに乗車し、小牛田に向かいます。
鳴子温泉を出発する頃に日が暮れ始め、鳴子の山々を越え、小牛田に着く頃にはすっかり日も暮れました。






小牛田駅ではついに東日本大震災の爪あとを見ました。
駅のホームですが、亀裂が入り点字ブロックの周りが陥没しています。
小牛田駅からは、石巻・女川へ向かう石巻線、そして気仙沼方面に向かう気仙沼線が発車しますが、震災の影響で行先や時刻が変更になっていました。
この旅では、小牛田より東北本線を盛岡方面に向かいます。


盛岡(3431M) → 青山(泊) ◆
一ノ関で一度乗り換えて盛岡に到着しました。時刻は22:11です。
ここからIGRいわて銀河鉄道に乗り換えてひとつ先の青山駅を目指します。
この日はここで宿泊となります。
ここまで乗車してきたJR東日本の701系を撮影しました。



引き続きIGRいわて銀河鉄道に乗車し、青山に到着です。
IGRいわて銀河鉄道の車両はそのままJR東の車両を改造して使っています。
塗装が違うだけの701系ですが、IGR7000系という車籍になっています。




青山駅ではカメラの機能「長時間シャッター」をつかって、夜の撮影を試してみました。
三脚がないので旅行かばんにカメラを載せて、シャッター速度を数秒に設定し貨物列車の通過を撮影です。
5年落ちのコンデジですが、いいように撮影できました。





この日は、青山で宿泊しました。
昼間に鳴子温泉で贅沢をした後ですので、今夜は青山駅前のすき家で牛丼でも頂きます。
翌朝は始発より行動開始で、花輪線、五能線を回ります。


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