近江鉄道の古駅舎と、京阪けいおん電車 【1】 近江鉄道古い駅舎T ◆

初めて近江鉄道に乗車することになりました。
今回は秋の関西1dayパスを利用します。
この乗車券は1枚2900円と安く、関西エリアのJRと近江鉄道が乗り放題になります。
さらに、琵琶湖エリアの京阪と琵琶湖観光船ミシガンのチケットか、大阪の堺住吉方面の南海電車と阪堺線のどちらかのチケットと引き換えることができます。
今回は、JRで琵琶湖線を使い、米原から近江鉄道、そして再びJR山科から琵琶湖エリアの京阪、さらに琵琶湖クルーズをする日帰りプランを立てました。

2011年9月24日(土)

大阪 → 米原 ◆
大阪より新快速で1時間半ほどで、米原駅に着きました。
いつもは、大垣名古屋方面か北陸方面に慌しく乗り換える駅なのですが、今回はここでローカル鉄道の近江鉄道に乗車します。



いつもはコレに乗って、大垣に向かいます。
8両編成の117系です。



117系をやりすごし、米原駅の改札外に出ます。
米原駅前は静かなロータリーです。




米原 → 鳥居本 ◆
JRの改札外に、小さな近江鉄道の米原駅があります。




近江鉄道800系。
この車両が近江鉄道の主力車両です。
元々は西武鉄道の401系で、近江鉄道に譲渡後に改造されたものです。
黄色一色で味のない車両ですが、車内はローカル特有のがら空き状態です。



米原を出ると鉄道総合研究所米原風洞技術センターの新幹線試作車が見えます。


鳥居本 ◆
鳥居本駅に到着です。
列車交換設備があり、ここで列車交換をしました。
今回は駅舎の撮影の為、一度下車します。




開業当時の、独特の屋根を持つ古い洋風建築の駅舎が残っています。





鳥居本から彦根方面を望みます。
ポイントの向こうは再び単線になり、ローカル路線が続きます。



鳥居本からは近江鉄道820系に乗車し彦根方面に向かいます。
820系は元々の西武鉄道401系の改造で、西武鉄道時代の外観を留めています。
見方によっては国鉄101系や、JR西日本の岡山地区やきのくに線に入っている113系のワンマン改造車によく似ています。



鳥居本 → 彦根 → 高宮 → 多賀大社前 ◆
彦根に停車しました。
この列車はこの駅で15分ほど停車します。
その間に、彦根にある車両基地をホーム越しに撮影しました。



凸型列車ED31形、電気機関車ED14形、貨車(ワフ?)など、一昔前の車両が顔をそろえています。





彦根を出発し高宮で、多賀線に乗り換えます。
1分という短い接続で、隣のホームから多賀大社前行きと連絡です。
高宮を出発して、次の停車駅はスクリーン!
こんな駅名はじめてみました。
駅前は日本スクリーンの工場になっています。



多賀大社前に到着しました。
ここまで乗車してきたのが、高宮-多賀大社前を1編成で往復している、1両の220系ライオンズカラーです。
大きなホームにぽつんと停まるのがすごくかわいいです。

ところでこの220系は吊り掛けモーターを採用されており、独特のモーター音が楽しめます。
出発時の「ブーーーーーーーン」というモーターのうなり音は、振動で足がくすぐったくなるくらいです。





多賀大社前 ◆
多賀大社前の駅は、年末年始などの参拝客を取り扱うためか3面2線のやや広いホームになっています。
また、駅舎にコミュニティハウスが併設されています。
駅前には大きな鳥居があり、多賀大社の参道になっています。





多賀大社前 → 高宮 ◆
再び折り返しの列車で高宮に戻ってきました。
次はホームと駅舎を撮影する為に、一旦高宮で下車します。



撮影していると、800系のコカコーララッピング車やってきました。
コカコーラ車が発車後に、この駅で交換した700系が発車。
700系は近江鉄道唯一のイベント列車で、たまに通常の運用にも用いられています。




列車が去ると、とたんに静かになるホーム。
私一人、撮影を続けます。
高宮駅のホームは木造の柱と屋根を持つ、とても古いホームです。
このとき初めて知ったのですが、列車には自転車が持ち込みできるようです。
高宮駅のホームでも自転車と一緒に乗車されている方を見かけました。





改札の外に出て、駅舎を撮影しました。
駅舎はコミュニティハウスが併設されていて、立派な駅舎です。
コンクリートに木組みの梁が印象的な、近代的な駅舎でした。




コミュニティハウスでは、切り絵の展覧会が開催されていました。
私が訪問したときは誰もおらずゆっくりと作品を見学できました。




作品かと思っていたら、突然動き出したハグロトンボ。
本物だったのですね・・・
切り絵が作品から抜け落ちて、宙を舞ったように見えたのでびっくりしました。



高宮駅のホームの真ん中には、桜の老木があります。
とても立派な木で、春には満開の花を咲かせるのでしょう。



駅舎は新しく変わっても、ホームの古屋根はそのまま残されています。



ホームの真ん中にある待合室と、今にも朽ち果てそうな貨車(トラ?)。
貨車を見ていると、そのまま時間が止まったかのようです。



ライオンズカラーの220系が多賀大社前駅を往復して戻ってきました。
この列車と接続する八日市方面の列車に乗車し、次の目的地に向かいます。



高宮 → 河辺の森 ◆
近江鉄道の中でも特に何もないローカル駅、河辺の森駅で下車しました。
山と田んぼに囲まれた自然の中で「秋」を楽しみます。



秋晴れで、とても綺麗な青空が広がります。




駅を出て道なりに田んぼの一本道を進みます。




田んぼのあぜに彼岸花が鮮やかに咲いています。
秋の青空、真っ赤な彼岸花、綺麗な山なみ、借り入れた田んぼ・・・
コメントするまでもなく、とても秋らしい綺麗な景色です。









彼岸花やコスモスを撮影していると田んぼの向こうに、列車が見えました。



そろそろ、次の列車の時間なので駅に戻ります。
やってきたのは、先ほど高宮で見送った700系です。
運良く乗車することが出来ました。



車内はやわらかい転換クロスシートで、窓や車体にアニメ「戦国BASARA武将展」の展示がしてありました。



この後、八日市から近江鉄道の一番端の終点、貴生川駅を目指します。
これ以上に、近江鉄道にはまだまだすごい木造の駅が多くあります!


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