えきのて北海道13日間〜本州脱出篇〜 【4】 地底より北を目指す ◆ |
2012年3月18日(日) 越後中里(1737M) → 土合 ◆ 越後中里でスキーを楽しんだ後は・・・いや、スキー場とスハ43系を楽しんだ後は、次の目的地、土合駅を訪問します。 いわずと知れたモグラ駅です。 早速下車しました。 ホームは除雪されていますが、他は雪に埋まっています。 湯檜曽駅と同じく側線があります。 なんに使われるかは分かりませんが、まぁ通過列車用の線路というところでしょうか、雪に埋もれ使う事はないのでしょう。 駅舎に入ります。 丁度このころ頭上を山岳救助のヘリが低空飛行をしています。 何かを見つけたのか突然降下し、また上昇、こんな鋸の歯のようなジグザグな動きをしています。 そのトリッキーな動きをしばし見入ってしまいました。 谷川岳、なめたらあきません。 駅舎に着きました。 この駅は先程もちょこっと触れました、谷川岳の登山口の駅。 駅は登山客で賑わい、中にはこの駅舎の中にテントを張る人も・・・ トイレもあるし、何かあれば安全な場所ですね。 登山者カードも設置されています。 駅前には登山客の車。 三角屋根の特徴的な駅舎。 雪のせいもあり、地中に埋まっているように見えます。 まさにモグラ駅ですね。 外は寒いので駅舎の中に戻ります。 改札口を通り・・・ ここからいよいよモグラ駅の核心に迫ります。 階段に振ってある番号が段数です。 ここが始まりの486段。 細長い通路は小学校のときの渡り廊下のようです。 この通路、川を渡る橋の役目もしています。 ドアにはお疲れ様でしたのメッセージが。 そしてこれが、モグラ駅の核心。 先の見えない下り階段。 だいぶ下ったと、振り返ってみると、まだそんなに進んでいない・・・ それでも、1段1段降りるごとに入口の明かりは遠ざかっていきます。 ようやく地底に着きました。 地底にはこんな看板があります。 今まで下ってきた階段をのぞむ。 今度はコレを上ります。 とりあえず地底を探検です。 そしてありました、地底の下り線ホーム! 以前はホーム側の線路と通過用の線路があったのですが、1線が塞がれその上にホームを拡張し、2重のホームになっています。 JRではこのようなホームの造りをたまに見かけます。 ホームの先端に行くと前のホームの造りがまだ残っています。 ホームをしかっり撮影した後は、下りてきた階段を再び上り、地上に向かいます。 下りより上りの方が、かなりしんどいのです。 10分はかかりました。 大きい荷物を地上に置いてきてよかった。 さて地上。 今度は駅周辺を散策します。 バス停の待合室が見事に雪に埋まっています。 歩いてすぐの所にドライブインがあり、ここで少し休憩です。 自販機も見事に雪に埋もれていました。 ドライブインの奥に関東最大級のかまくらがあります。 小さいかまくらも数個あり、中に入ることができます。 中は暖かい・・・というイメージがありましたが寒いですよ・・・・ 土合駅を後にし一路、新宿に戻ります。 ここで今夜のお宿、快速ムーンライトえちごを待ちます。 夜行の快速列車は寝ている間に目的地に着く、動くホテルのようなものです。 土合(1738M) → 水上(746M) → 高崎(956M) → 赤羽(列車番号不明) → 新宿 ◆ 定刻どおり、ムーンライトえちごが入線してきました。 そして恒例の巻回しが始まりました。 巻回しとは、列車の前面と側面の方向幕を回して列車種別を変える事です。 中にはすごくレアな方向幕もあり、ワンシーン毎に撮影しました。 特急北越、快速くびきの。 この車両でくびきの運用はレアですね。 らくらくトレインシリーズ。 らくらくトレイン村上とらくらくトレイン長岡。 長岡はありそうですが、村上っての初めて知ったのですが、こんなのあるんですね。 らくらくトレイン信越、そしてムーンライトえちご。 らくらくトレイン信越ってどこ走ってるんだろう・・・ ムーンライトえちごの前面と側面を撮影。 車両は485系の国鉄色です。 2012年3月19日(月) 新宿(8763M) → 新潟(3921M) → 村上(821D) → 鶴岡(823D) → 酒田 ◆ ムーンライトえちごでぐっすり休んで、早朝に新潟に着きました。 もちろん前日に訪問した越後中里や土合も寝ている間に通過しています。 新潟からはムーンライトえちごと接続している快速村上行きに乗車しますが、ムーンライトの客がどっと流れ込むのでかなり混雑します。 なんとか席に座れ、村上まで寝て過ごします。 村上で接続の列車に乗車し、鶴岡で下車しました。 2011年12月にきらきらうえつの旅日記でも通過した鶴岡駅です。 ここでは朝食休憩ですね。 酒田行きのキハ47が停車中。 村上-酒田間はデットセクションの為、気動車が活躍しています。 デットセクションというのは、交流区間と直流区間の境目の事で、この区間を走破する為には交直両用のモーターを持った車両を走らせなければなりません。 しかしこの区間に、交直両用の普通車両は配備されておらず、電気を使わない気動車を走らせているという訳です。 架線はこの区間を走る交直両用の特急・貨物列車の為に張ってあります。 酒田(541M) → 折渡 ◆ 酒田からは、再び電車に乗り、しばし象潟あたりの荒れ狂う日本海を見ながら進みます。 象潟と書いて「きさかた」と読みます。 この日の目的地は、羽越本線のローカル駅、折渡駅です。 画像で見ると、たいした事ない波ですが、実際に見るとそれは荒ぶる日本海です。 そうこうしている間に折渡に着きました。 日中は普通列車の一部も通過するほど何もない駅です。 以前に一度訪問したことがありますが、今回は冬の訪問になりました。 面白いのはこのホーム、3両の列車が停まれます。 でも、よく見ると昔の石組みのホームの長さは1両に満たない長さ。 信号所だったのが駅に昇格してから、この1両分のホームを使って客扱いをしていたのでしょう。 きっと前のドアだけ開くような運用を・・・推測ですけどね。 雪解けの穏やかな日差しの折渡駅でした。 駅ノートがあったので描かせていただきました。 折渡(542M) → 羽後本荘(545M) → 秋田(1671M・675M) → 浪岡(687M) → 青森 ◆ 折渡でまったりと過ごした後は、いったん羽後本荘まで戻り食事です。 駅近くにおいしいラーメン屋さんを見つけました。 シンプルな塩ラーメンが安くてすっごくおいしかったです。 ここは羽後本荘の定番にしようと決めました! 羽後本荘から秋田駅を目指します。 途中、どこの駅か忘れましたが、電気機関車EF81が停車中。 なにやら牽引している様子、よく見るとEF65ではないですか!! これは珍しい来客ですね。 村上-秋田間は交流区間ですが、ここに直流専用のEF65がいったい何の用でしょうか。 しばらく進むと天気が怪しくなってきました。 そして雪がちらつき、しまいに吹雪に・・・ 珍しいといえばコレ!白鳥です! 大阪出身の私にとって、野生の白鳥を見るのは本当に珍しい事なのでした。 他の野鳥にまぎれ、何かを必死に食べている様子です。 吹雪と強風の為、鶴形駅で完全に列車がストップしました。 この日、青森まで行くのに、まだ秋田にも着いていませんが大丈夫かな・・・次第に不安になってきました。 列車は徐行、ストップ、徐行、ストップを繰り返しながら何とか歩を進めます。 時折、列車がふわっと揺れる感覚になるくらい、強風が吹くこともあります。 そんな中、糠沢駅に着きました。 なんだ、この待合室!すごい格好いいデザイン! 次第に日が暮れてきました。 まだ秋田には着きませんが強風も止み、列車は通常の速度で運転を開始しました。 日が暮れてくると、あたり一面がブルーに染まり、それはすごくきれいです。 結局秋田に遅れて到着しましたが、乗っている列車との接続を取ってくれ、うまく乗り継げました。 さらにもその先の区間では最大50分遅れで大館駅に到着。 大館駅で青森行きに乗り換える予定が、50分の遅れでは絶望的。 と思っていたら、乗っている列車がそのまま青森行きとなり、乗り換えずに青森方面に進みます。 できた余裕を逆手に取り、途中、浪岡で下車し駅前の温泉で旅の疲れを癒し、綺麗な体で青森駅に到着。 時刻は20時53分でした。 ここから、夜行の急行はまなすで札幌に向かいます。 初めての急行はまなす、楽しみです!! |