えきのて北海道13日間〜道北滞在篇〜 【15】 さよなら北海道、帰阪 ◆ |
2012年3月28日(水) 札幌(535D) → 石狩当別(5423D) → 豊ヶ岡 ◆ 泣いても笑っても北海道最終日、天気は晴天、楽しく行きましょう! 朝7:02、札幌駅を出発します。 少し寝坊したのもあって、出発間際、ダッシュでホームに駆け上がり、石狩当別行きの列車にぎりぎり間に合いました。 それに加え、別名学園都市線というだけあり、学生が多くかなりのラッシュ。 従いまして、札幌駅を撮影できませんでした。 写真はすっとんで、石狩当別駅で乗り換えた後、本中小屋駅付近からです。 ようやく車内の人も空き、旅ムードになりました。 3月下旬の残雪とはいえ、この雪の量。 途中、知来乙駅など、北海道らしい駅名の駅を過ぎます。 「ちらいおつ」と読みます。 列車は交換駅、石狩月形駅に到着しました。 交換のため、停車時間があったので、駅舎を撮影しました。 豊ヶ岡 ◆ 列車は本日最初の目的地、豊ヶ岡駅に到着しました。 まったく人の気配のない無人駅です。 かつて何人もの駅ファンが訪問した駅、私もその仲間入りです。 小さな小屋が駅待合室です。 待合室入り口にかかっている駅看板。 待合室の中。 木造の民家のような落ち着く空間です。 3時間ほど滞在時間があり、同じく長時間滞在だった旧白滝駅のように、駅の撮影と駅ノートでも描いて過ごします・・・ と思っていましたが、致命的!! 駅ノートがない・・・ 駅舎の中は綺麗に手入れされていて、トイレのドアに「待合室の中に変なもんおいたらアカンよ」的な張り紙が。 駅ノートはおそらく管理上の撤去でしょう。 とりあえず、待ち時間をフルに使って撮影しましょう。 そういえば、この駅が一望できる場所があるという情報が、Webにあったのを思い出し行ってみる事にしました。 まずは駅を出て、すぐの踏切辺りを撮影。 駅に通じる道。 待合室側の道を進みます。 雪の壁から顔を覗かせる、豊ヶ岡駅。 駅ノートにイラストを残すならこのアングルだった。 道は大回りに上っていきます。 やがて札沼線の線路の上を交差する地点に来ました。 撮影し、その場の景色を満足した後に、その先を進みます。 今度は高架を下る道から脇にそれる道があり、その道を進むと・・・ 駅の反対側に戻ってきました。 駅からぐるっと一周してきたのでした。 けっこう時間が経ったかなと思っていたらまだ30分ほどしか経ってない・・・ 待合室で座っていると、底冷えしてきます。 あと2時間半座り続けるしかないか・・・ そんな私のことを指し示すかのように、待合室の外壁に「不審者注意」の文字。 これ完全に自分の事やんか! さてどうしたものかと、ふと待合室の壁を見ると、周辺地図が。 そして、決めまして! 隣駅まで歩こう! 豊ヶ岡(徒歩) → 札比内 ◆ 思ったらすぐ行動! 早速荷物をまとめ、移動開始。 さっき下ってきた道を再び上り、分岐のところまで戻りました。 見る感じ2,3キロってところかな、余裕余裕! あっ、雪解けにふきのとう!! まるで国語の教科書の挿絵のようだ!! と、この時は意気揚々でした。 そういえば国道に出るまで道、長くないか? 国道に出ました。 国道から見える景色がすごい! 一面の雪の平原!! ここに湖でもあるのか?それとも広大なファームか? そのときの動画。 これからが大変。 なんせ駅から国道までの距離だけでも1キロは結構ありました。 ここからが本番。 国道は交通量は多いし、車はビュンビュン飛ばしてるし、おまけに歩道はないし、歩道あっても雪で埋まってたり・・・ 手入れされてないから路盤は凸凹、さらに氷で滑るし、その上、帰阪前の大荷物。 キャリーバッグとボストンバッグもって数キロ、延々歩きました。 この苦行、ドキュメンタリー映像化したら売れるぞ! 「大海あすか、徒歩で駅間走破達成!」みたいなテロップ入れて・・・ 1時間は歩いた頃、ようやくこの看板を発見。 荷物が軽く、足場もよければ楽勝な距離ですが、この時ばかりは手をたたいて喜びました。 やっとの思いで札比内駅に着きました。 「さっぴない」と読みます。 残り1時間ほどあるかな、駅ノートがあればこの達成感をイラストにしてみよう! と、思いましたが駅ノートはありません。 駅でふーふー息を切らしていると、とある女性に声をかけられました。 なんでもこの方、奇遇にもご自宅が大阪、この後空港からすぐに大阪に飛ぶとの事でした。 私も今日、帰阪するんですよぉ!! 待合室で話が盛り上がりました。 そこにやってきたのは、10:17の上り列車、札幌行き。 女性は札幌に向かうべく、この列車に乗車されました・・・・ 私も一緒に・・・ 札比内(5426D) → 石狩当別(5425D) → 新十津川 ◆ 列車は私と女性を乗せて、札比内からあんなに苦労した豊ヶ岡までの間をものの5分で走り抜け、豊ヶ岡に到着。 あぁぁ、あの苦労はどこに・・・ さらに豊ヶ岡を通り越し、交換駅の石狩当別まで戻る事にしました。 女性とは短い道中でしたが、コレも何かのご縁。 いつかまたどこかでお会いしましょう。 そしてお別れしました。 石狩当別からは、再び下り列車に乗車、また、豊ヶ岡と通り過ぎ、札比内を通り過ぎ、その度に苦労が思い出されます。 そして12:37、終点の新十津川駅に到着しました。 まずはここまで乗車してきた車両、キハ40を撮影です。 私の他に数人が下車されましたが、駅の写真を撮るだけ撮ると折り返しの列車で帰って行きました。 後には私ともう一人男性の方が残りましたが、その方もしばらくすると駅から出発されました。 駅舎に残ったのは私だけ。 ゆっくり駅の写真を撮ります。 駅の外はこんな感じ。 小さな民家のようです。 天気がよく、しとしとと雪解け水が軒からたれる音がします。 少し温かく駅舎の中に居るととてもいい気持ちになりながら、駅ノートを描かせていただきました。 駅ノート絵師木葉きろはさんのイラスト。 同じくアカネ^^さんのイラスト。 まったりとお絵描きした後、滝川駅に向かいます。 新十津川駅から函館本線の滝川駅までは徒歩でも行ける(数キロ?)の位置関係にあります。 さっきの豊ヶ岡-札比内の歩行訓練で歩くのはもういや!! そういう方にはバス移動! 駅から徒歩5分ほど離れたところに新十津川村役場があります。 その前にバス停があり、ここから滝川駅前までバスが走っています。 料金たったの220円。 新十津川村役場(バス) → 滝川バスターミナル(徒歩) → 滝川(222M) → 岩見沢(3450M) → 札幌(3960M) → 新千歳空港 ◆ バスで移動し、滝川駅に到着。 駅前のたこやき屋さんで軽く食事します。 ここの店主も大阪出身、なんと今日は大阪にゆかりのある方と出会う日だ・・・ お店に「たこやき部」ってのがあって、この近所の女子高生のお喋りの場となっているようです。 15:40、滝川から再びJRに乗車。 いよいよ帰路、新千歳空港に向かいます。 途中、昨夜見た711系に乗れたました! 車内はローカルムード満点のクロスシート、年季の入った扇風機と車内スピーカー。 夕陽の北海道の大地。 これで見納めです。 のっぽろー。 野幌駅だけ、柱の色に合わせて赤い駅名看板。 民家が密集してきました。 まもなく札幌です。 札幌では、帰阪に備え、くろねこヤマトに寄ってお土産やらで嵩張った荷物を大阪の自宅に向けて送っておきます。 大きな手荷物がなくなるので、空港での手荷物料を安く済ませる事ができました。 ところが、荷物を送る時、くろねこヤマトの受付の方と長話してしまい、思いのほか時間がかかりました。 生の大阪弁がそんなに珍しいのか? 道頓堀がどうやの、ミナミ(なんば)の町がどうやらと、大阪にまつわる話題をガンガンふられます。 えぇ、自宅からその辺りへは歩いて行けるほどの地元民ですもの、こちらも、愛想よく応えます。 一方通行の向きから細っい路地まで知ってますよ・・・ ついつい話し込んで、予定していた新千歳空港行きの列車に乗り遅れるところでした。 18:31、新千歳空港到着です。 名前のとおり、新千歳空港最寄り駅で、終点の駅です。 駅と、ここまで乗車してきた快速エアポート176号の721系を撮影します。 近代的な綺麗な駅に、この車両はとてもよく似合います。 さすが、北海道への空の玄関口、すごく綺麗です! 今日は豊ヶ岡、札比内、新十津川とかローカルな駅ばっかり見てきましたが、これも同じく駅。 規模から何もかもが別次元のように感じます。 新千歳空港・JR(徒歩) → 新千歳空港・空港(航路) → 関西空港・空港(徒歩) → 関西空港・JR(5228M) → 天王寺 ◆ 新千歳空港では、搭乗まで1時間半ほど時間があります。 そういえば北海道に来て一度もカニたべてないなぁ・・・ ということで、カニとマスのお寿司をいただきます★ これ贅沢だわ〜♪ そろそろフライトの時間。 搭乗口より飛行機に乗り込みます。 今回搭乗するのは、2012年3月に運行を開始したばかりのPeach航空! まだ運行して間もないのに、運良くチケットが取れたのです。 しかも、大阪-札幌が7000円ほどという安さ!! でも機内はどうなんだろう? まだそれほど情報も出回ってないので、わくわくです!! で、指定されたシートに着座。 うわっ、なにこれ、めっちゃ狭い!足伸ばせないぞ! まるで夜行バスのようだ!! でも、札幌-大阪がたった2時間! 2時間くらい余裕で我慢できるし、それにこの値段! 安かろう悪かろうではないですが、値段相応!満足満足! 文句言うなら、普通の飛行機乗ったらいいんよ。 離陸から2時間後、関西空港に着陸。 ようやく撮影できそう! 窓の外には、もう1台、ピーチがとまってました。 これが機内。 隣の人とも干渉するし、前後の幅も狭い。 真ん中のシートの人、ちょっと可愛そうだ・・・ 関西空港では空港内に着き、タラップで外に放り出されます。 そこで待っているのは空港ターミナル行きのバス。 しかも満員。 もう乗り切らないので、一本見逃す事に。 その間、飛行機の撮影をします。 やっぱり飛行機はでかいなぁ・・・! 近くで見ると圧巻です! 関西空港からは、普段乗りなれているJR阪和線の関空快速223系に乗車します。 見慣れた風景になんとなくほっとします。 1時間ほどで天王寺に到着です。 帰阪しました。 さてこの13日間の旅、まずは無事に帰って来れた事が何より大きなことでした。 そして今回の旅では、いろんな方に出会いました。 この旅行記にはご本人のご希望で紹介していない方も多々いらっしゃいます。 それだけ人と出会い、多くの事を学び、そして頂きました。 この場を借りて御礼申し上げます。 ありがとうございました! そして、またお会いしましょう! と、まじめに締め括って、今回の旅日記終了です。 長らくのお付き合いありがとうございました。 |