えきのて北海道13日間〜本州脱出篇〜 【2】 ダムに沈む温泉地 ◆
2012年3月17日(土)

羽根尾(527M) → 万座・鹿沢口 ◆

駅名に「・」が入るんじょは珍しい!
万座・鹿沢口駅です。
まぁだいたい想像はつきますが。万座温泉か、鹿沢温泉かで地元がもめたんでしょう?
で「万座・鹿沢口」。
いったいどんな駅か???
時刻表の索引で見ても、大前駅の一つ手前で堂々とした名前で鎮座していますし、特急草津の終点の駅!
それはそれは大きな駅に違いない!
イメージでは、中央本線の上諏訪駅のような観光一色の駅だろう!!
そう思って下車してみましたが・・・



駅は高架駅。
そしてホームは1面1線だけ。
この駅で特急も普通も折り返しするの?
っ感じの駅でした。




駅裏手は山を削ったのか、斜面補強がされています。
板チョコのようです。



駅の外に出てみます。
改札口は有人で少しほっとしました。
更にストーブが設置してあり、あたたかくて生き返りました。



駅前は温泉どころか、なにもなかったです。
あわよくば朝食などと考えていましたが・・・残念でした。



それもそのはず、駅前のこのバスターミナルから、各温泉地やスキー場へのバスが出ているのでした。



いろんな思いを抱いて、万座・鹿沢口を後にします。
次は草津温泉で有名な長野原草津口に訪問します。

万座・鹿沢口(530M) → 長野原草津口(532M) → 川原湯温泉 ◆

しんしんと降る雪の中、長野原草津口に到着しました。
この駅も万座・鹿沢口と同じく、草津温泉他、各温泉地までは駅前からバスで結ばれています。
ホームは島式で2線あります。
そのうち1面はぶった切られて車止めが設置してあります。
この駅どまりの列車が折り返しのために使うホームです。




おなかも減ってきたので、軽く朝食など・・・とホームから見ると付近に施設が見当たらない。
いやな予感がしてきて、駅を出ると・・・
バスターミナルと駅しかない状態・・・
このあと分かったのですが、八ッ場ダム建設でルート変更工事をしているため、施設が取り壊されてようです。



駅も工事中です。



でもこういうのを見ると、温泉地らしくて好きです。
で、今の気温。
ものすごい寒いです・・・
しかもここでジャンパーのファスナーが壊れるといったアクシデントが・・・
前がきっちり締まらないので寒い!
まて、これから北海道に行くのに、これはないよぉ。



長野原草津口始発の、普通列車115系でダム底に沈む温泉地、川原湯温泉に向かいます。



と向かいのホームに185系のすごい塗装のがやってきました。
この塗装、175塗装というらしいです。



長野原草津口を出てすぐの所にある、建設途中の鉄橋。
新ルートはこの川の対岸の高いところを走るようです




八ッ場ダムができると、この位置まで水が来るようです。
それがこの今の橋の上に架かる新しい橋の写真。



八ッ場館もいつかは立ち退かれるのでしょうか。
そして向こうに見える、作っている途中の橋げた。
この高さまで水が来ると思うと、すごい深さです。



こんなきれいな渓谷もダム底に・・・もったいない。
そして川原湯温泉駅につきました。



川原湯温泉 ◆
特急も止まるこの駅ですが、ダムが完成するとダム沈む温泉地の駅でもあります。
2面2線の趣きのある駅です。



駅前にはダムの湖面にかかる橋の橋脚が建設中でした。



木造の駅舎、出口の看板、鉄のラッチ、木の柱、何をとってもすごく趣のあるいい駅です。







有人駅で観光案内の人が改札をされています。
温泉マップとダム建設のお話を聞いて、雨の中、川原湯温泉地に向けて歩きます。



湖面橋の橋脚だけが目立ってそれ以外は更地や廃墟が目立ちます。



川原湯温泉地の入口に着きました。
ここに完成したらどうなるかを示した看板があります。
現在地は完全にダム底でした。




観光案内の人いわく、この周りには多くの旅館やおみやげ物やさんがあったようですが、ほとんどの人が新天地に引っ越されたようです。




新川原湯温泉泉源に来ました。
温泉地の一番奥にある泉源です。
将来ダム底に沈もうともこんこんと湧き出すことのなる温泉、その湯量は豊富です。
新天地にはこの温泉水を引き込むようです。




人も少なく、殺風景な温泉地ですが、温泉は本当にいいお湯でした。
川原湯温泉に入り、混浴の露天風呂にも入り、大満足です。
おなかが減った・・・・
そういえば朝から何も食べてない・・・・
一軒の食堂が開いていたので、野菜たっぷりのラーメンをいただきました。
温まります。



もう、住民の引越しがすみ、基礎だけ残された温泉地。
寂れた町です。




笹湯という温泉施設がありましたが、温泉は湧き出ているものの閉店していました。
いい感じの温泉施設ですが残念です。




ダムの建設について、いろいろと思うこともありますが、この先どうなるかは分かりません。
いろんな想いを胸に駅に戻りました。
丁度185系、特急草津、上野行きがホームに入ったところでした。





特急草津を見送って、その後に来た普通列車で緒の小野上温泉に向かいます。

川原湯温泉(542M) → 小野上温泉(544M) → 高崎 ◆

八ッ場ダムの建設現場の横を通ります。



小野上温泉に着きました。





駅前に小野上温泉さちのゆがあります。
さっきの温泉でさっぱりしたのですが、もうひとっ風呂いってみようと思います。
スーパー銭湯のような感じのお風呂ですが、400円とかなりお安め。
ほんとうなら、この後付近の駅を下車したりして吾妻線内をうろうろしてみようと思いましたが、3.時間まで滞在OKなので、ここでゆっくり過ごすことにしました。



高崎(159M) → 横川(166M) → 高崎(755M) → 高崎問屋町 ◆

高崎に戻ってきましたが、ちょっと信越本線の横川駅まで行ってみようと思います。
終電の横川行きに乗り込みました。



横川駅に到着です。
21時ごろですので、峠の釜飯で有名な荻野屋もしまっていました。
すっごく寒いですが、夜の撮影をしてみます。




横川駅前です。
峠の釜飯の荻野屋が堂々とお店を構えています。
人の気配もなく、静かな町です。






この後、高崎に戻り、今夜の宿泊地高崎問屋町に向かいました。
翌日は上越のスキー場を見に行きたいと思います。


鉄道旅行記トップに戻る 前に戻る 次へ進む