えきのて北海道13日間〜道東漫遊篇〜 【6】 日本一長い距離を走る普通列車 ◆ |
ようやく北海道に入り朝を迎えました。 道央・道東篇らのスタートです。 寒いです。 ルートは札幌から釧路・根室を折り返し、北見から旭川に向かう行程です。 2012年3月20日(火) 札幌(139M) → 岩見沢(3005M) → 滝川 ◆ 札幌に着きました。 ここで青森kら乗車した急行はまなすともお別れです。 さてここでいきなりの延着トラブル。 前夜に函館本線内で、選考の貨物列車が鹿と接触するといった事故があり、急行はまなすは1時間半ほど遅れて札幌に着きました。 そのため、予定していた白石駅訪問はおろか、滝川駅からの普通列車の乗り継ぎもできなくなっています。 そこで時刻表をみて、特急ワープすることにしました。 まずは普通列車で岩見沢に向かいます。 岩見沢に着きました。 ここまで持ったのはJR北海道の車両、7363系。 都市部を走る完全な通勤型車両です。 ここで後続の特急スーパーカムイ5号に乗車します。 車両は789系です。 一区間だけ特急パスし、なんとか滝川からの普通列車に接続でしました。 ほんとうならここで、駅そばでもとおもっていましたが、そんな時間はありません。 滝川(2429D) → 十弗 ◆ 滝川に着きました。 特急スーパーカムイ5号は旭川に向けて、雪を巻き上げながら走り去っていきました。 ここから乗る列車は、JRで一番長い距離を走る定期普通列車です。 距離は滝川から釧路までを結び、通しで乗車すると8時間2分。これは長い! JRで一番長い距離を走る普通列車に乗り込み、このまま釧路に行けばいいのですが、さすがに疲れますし面白くありません。 途中駅で下車しつつ釧路に向かいます。 9:37、滝川を発車しました。 1両のキハ40です。 しばらく走り、まず最初に長時間停車したのは富良野駅。 ここではこの普通列車に列車を増結します。 その間に駅前を撮影してみました。 ラベンダーで有名な富良野駅ですが、もう雪雪雪。。。とにかく寒いです。 本当ならもっと色のある景色なんでしょうが、真っ白です。 この雪の積もり方、関西ではまず見ることのない光景です。 金山駅に到着です。 ランプ小屋が雪に埋もれています。 幌舞駅に到着・・・ではなくて幾寅駅です。 映画ぽっぽやの舞台となった駅です。 腋芽の中では幌舞という名前で搭乗しますが、どのときのセットや展示があります。 落合駅に到着しました。 この駅でもしばらく停車しました。 この駅から一つ先の新得駅までは28キロほどあり、25分ほどかけて山越えに挑みます。 落合駅では少し時間があったので駅の外に出てみました。 ぼろぼろの跨線橋、小さな駅舎、落合監督の写真の貼られた駅ノート・・・ 新得駅を過ぎ、根室本線を釧路方面に進みます。 さっきまで降っていた雪もやみ、快晴になった頃、列車は帯広に到着しました。 本州にいた頃に北海道の天気図をみていたのですが、帯広は気温も高く天気もいい傾向にありました。 他の地域と比べて雪も少なく過ごしやすい場所です。 そして列車は十弗駅に到着しました。 十弗 ◆ 十弗と書いて「10ドル」ではなく「とおふつ」と読みます。 北海道に入ってはじめての途中下車駅になります。 下車した理由はそのまま、名前がユニークだから。 だってこんな10$って書く駅なんて他にありませんから。 駅は至ってシンプルです。 元々は島式ホームだったのでしょうか、それとも、もう一方の線路が雪に埋まっているかわかりません。 今は1線だけが使われています。 そしてホームにはこの看板。 「十弗は10$駅」10$もって旅に出るときっといい事があるというもの。 2012年5月28日21時24分現在、1ドル79.3902826円。10ドルだと793.902826円。 約800円でいい事があるというなら、次は是非もって行きたい!! そんなことを思いました。 駅舎は古い田舎駅という感じです。 このタイプの駅は他にも結構見かけますが、関西だと簡易駅舎に建て替わりつつあるので、これから貴重な駅になるでしょう。 駅前は人の気配もあり、小さな集落といった感じです。 今や過疎化が進み、人が減り家が減っていますが、昔は人も家も多かったのでしょうね。 駅ノートがあったのでは描かせていただきました。 北海道に入って初めての駅ノートです。 10$というキーワードがとにかく印象的なので、10$札を持たせた女の子を描いて見ました。 キャラはオリジナルですが、服装は「化物語」の戦場ヶ原ひたぎ様の服を借りました。 (イラストをクリックすると、大きくな画像が表示されます。) ふと空を見ると、鶴が数羽、飛んでいます。 このように鶴が飛んでいる風景を見たのは初めてかもしれません。 存分に十弗駅を楽しんだ後は、後続の列車で釧路を目指します。 キハ40のタラコ色が来ました。 十弗(2529D) → 白糠(2583D) → 釧路 ◆ 十弗を出発したのが18:08。 このまま釧路にってしまうと少し早くについてしまう。 もう1駅下車できないか?とやってきたのが、白糠駅です。 駅舎の中にたこ焼き屋さんがありあわよくば簡単の晩御飯など・・・と思っていました。 しかぁし、残念。18時半にはしまっていました。 それもそもはず、この駅、学生がたむろしているくらいで、そのほかに人の気配はありません。 ただ寒いだけです。 それにストーブが設置してあるけど点火できず、消えたストームを目の前にベンチに座るほどほど寒いものはありません。 おなかも減ったし、下車したという証だけを残した駅になりました。 約1時間、知らぬか始発の列車で釧路に向かいました。 釧路から本当なら東釧路に行き、宿泊する予定でしたが、釧路駅到着したときの気温が既にマイナス数度。 ありとあらゆるものが凍り、この寒さに耐えられなくなり、釧路のスーパーホテルで2泊連泊することにしました。 そうすると一気に肩の荷が下り、気が楽になります。 とりあえず駅前の定食屋に滑り込み、ご当地の料理「糠サンマ定食」をいただきました。 サンマに糠をして保存する、この地方の保存食です。 福井の「へしこ」に似た味で、塩辛くご飯とビールが進みます。 これはお土産にしたい!とその時に思いました。 ホテルに帰ってから、そういえばこの旅でちゃんと布団で寝たのはコレが初めてだなぁと考えているうちに眠ってしまいました。 2012年3月21日(水) 釧路(5629D) → 根室 ◆ スーパーホテルのメリットは朝食が無料! で、その朝食をとらずに早々にホテルを経つのももったいないのではないか? と、そこまで鉄道ファンでもないので、予定をざっくり変更し、まずはじっくりと朝食。 そして、訪問予定だった上尾幌をあきらめました。 食事後8:15の根室行きに乗車し、根室駅に向かうために、ホテルを出ました。 荷物はすべてホテルにおいていき、身軽な格好ですごく楽です。 天気もよく、釧路駅前は雪も少ない春の陽気でした。 それでも寒いです。 車両はキハ54です。 同じ顔をJR四国の土讃線や予土線で見たことがあり、なぜか親近感が沸きました。 上尾幌を通過しました。 駅舎がすごく古く、ファンの間でも有名な駅なので、次訪問した時は是非下車してみたいです。 北海道らしい、白樺の林を抜けると・・・ 門静駅付近で海に出ました。 とてもきれいな海ですが、よく見ると凍り付いています。 海って凍るんだなぁ・・・って感動してしまいました。 線路脇にはエゾ鹿の大群も・・・これぞ北海道! 列車は茶内駅に到着しました。 ここで列車の交換をします。 交換のあいだ少し時間があったので、駅に併設されている「ふれ茶内館」の展示を見ます。 後にこの駅で下車することになるので、ここではさらっとすごし車内に戻ります。 昆布盛駅を通過します。 小さいバス停のような待合室がぽつんとあります。 そして列車は終点の根室に着きました。 ここで少し駅前散策します。 |