大阪を出発して5日目、ようやくJR最東端の有人駅、根室に到着しました。
根室から帰りの花咲線で、すっごくローカルな駅で下車しながら、丸一日掛けて花咲線を楽しみます。
2012年3月21日(水)
根室(徒歩) → 東根室 ◆
花咲線の終点、根室で下車しました。
思ったとおり1面1線の小さい街の駅でした。
日本最東端の有人駅の看板があります。
言い方を帰れば日本一朝日に近い駅ということになりますね。
日本一東にある駅そば。
そして、SLが走ったときのサボとヘッドマーク。
改札はこんな感じです。
どんな町かと楽しみにしていたのですが、期待通り小さな港町で、駅前は水産加工のおみやげ物が賑わっています。
中でもかにがすごい人気です!!
私も実家のお土産にと、毛ガニを3杯、鮭を1本、そして昨夜の夕食で食べた糠さんまと、ホタテなどなど、1万五千円ほど買い込みました。
こんなけ買ったのは久しぶりですが、でも喜んでくれるかなとおもうと、ついつい買ってしまいます。
買い物も済んだところで、改めて撮影をします。
駅から少し歩いたところに、根室本線終点の車止めがあります。
根室本線終点の文字。
いよいよ、果てに来たことへの実感がわいてきました。
車止めからさっき乗っていたキハ54を車止め越しに撮影。
なんとなく哀愁が漂います。
次の列車は約2時間半後。
根室から納沙布岬に行こうと思いましたが、残念ながらバスの時間があわず、ここから東根室駅まで歩くことにしました。
大体の位置関係は駅のマップを見ましたが、案の定、曲がるところを間違い遠回りしてしまいました。
さらになれない雪道に足をとられながらも40分ほど歩いて東根室駅に着きました。
住宅地の中にある駅ですが、小さい無人駅です。
ホームは板切れを敷き詰めたホームで、待合室もなく、日本最東端の看板があるだけで他にはないもありません。
イラストになりそうな写真ですね。
ここにキャラを描き足すと駅ノートイラストになりそうです。
駅も単純ですし、1時間少しあれば掛けそうです。
駅の裏手に回ってみましたが、何もありませんでした。
駅前には日本最東端の駅の木標がたっています。
こんなところで、西大山駅の名前を目にするとは思いませんでした。
ベンチもないので、階段に腰を下ろして列車を待ちます。
優雅な時間の使い方だなぁと、ぼーっと写真でも撮ってみます・・・。
青い空に、電柱、そして駅名看板。
隣は花咲駅かぁ・・・って、あの有名な花咲ガニの花咲!
いや、花咲つぼみの花咲か。
ちょっと行ってみようかな。
ようやく釧路方面に向かう列車が来ました。
寒いのでさっさと乗り込みます。
東根室(5632D) → 花咲 ◆
簡単な思いつきで花咲駅で下車してみることにしました。
あわよくば花咲が二でも食べれるお店があったりして!
しかも安価に!
とか思いながら下車してみると・・・
カニどころか民家一軒もない平原にポツリある駅でした。
駅舎は昔の車掌車ヨ5000を改造したもの。
駅からは遠くに海が見えます。
カニは遥か遠く・・・
しかも、たい肥の置き場なのかすこし匂いがします。
それを食べに海鳥やカラスが集まっていました。
駅前はどうやら牧場のようです。
雪が積もりすぎてて、どうなっているのか分かりません。
結局花咲ガニは幻と消え、することもなく駅に戻ってきました。
ヨ5000のアップ、こうして見るとまだ現役のようにも見えます。
もぅ限界!
とにかくさ寒いので、駅舎の中に逃げ込みます。
入口に扉はないのですが、これはこれでなかなか居心地がいいのです。
駅ノートが設置してあったので、描かせて頂きます。
花咲駅ということで、ハートキャッチ!プリキュアの花咲つぼみを描かせていただきました。
すこし雑になりましたが、駅ノートのイラストを完成した頃にお迎えの列車が来ました。
寒かったので、ほんと温まります。
花咲(5635D) → 初田牛 ◆
花咲から次の目的地、初田牛駅に向かいます。
今回のたびで必ず下車したい駅の一つで、すごく楽しみにしていました。
途中、落石付近で線路脇にエゾシカを発見。
その度に「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」という甲高い警笛を鳴らし、列車はスピードを落として走行します。
このキハ54は、普通の警笛ではなくシカ笛を警笛として使っています。
それだけ鹿との接触事故が多いのですね。
車内はボックスシートで、冷房設備はなく扇風機です。
夏でも扇風機で十分にすごせるのですね。
林を抜けると一気に視界が広がります。
エゾシカの大群だ!
大阪出身なので奈良公園でシカはよく見ますが、同じシカでも全然違います。
ほっちの方が、より野生という感じがします。
海が遠くに見えるあたりで、列車はまた林の中に入っていきました。
そして初田牛駅に到着しました。
林の中にポツリとある駅で、駅待合室があるだけで他には何もありません。
線路の先は林の中・・・。
青い空、そして雪のホーム。
とてもきれいな景色です。
待合室の中はベンチが背ってしてあるだけです。
締め切ると寒さは幾分ましですが、されでも寒い・・・
駅の外に出てみます。
林の中の1本道を進むと、あたりが開けます。
自分を中心に、ぐるり360度、パノラマ写真を撮って見ました。
(画像をクリックすると大きな画像で表示されます。)
小さな交差点の角で、ふと足元を見ると・・・
このキタキツネ、私にまったく気がつかなかったようで、私もまったく気がつきませんでした。
出会い頭のまさかのニアミス!
ふと足元にキツネがいて、そしてお互いパチッと目が合って・・・・
私もキツネも大慌て!
キツネ「ギャッ!人間だ!!」
私「ギャッ!野良犬だ!!」
急いで逃げ出したチキンの私・・・
こんなところに野良犬なんていないっての・・・
よく見るとキタキツネだったのです。
同じく、びっくりするくらいの反射神経で林に逃げ込んだキタキツネ。
遠くから警戒しながら私を見ています。
野生のキタキツネは病気を持っているといいますが、よくみるとすっごく可愛いです。
そして、野生のを見るのは初めてです。
駅にもどり、駅ノートを描かせていただきました。
この駅の駅ノートは有名で、イラストのすっごく上手い有名どころの駅ノート絵師さんが多く訪問されています。
私も描かせていただきましたが、画力では勝負になりません!
構図で勝負だ!!
ということで、不思議の国のアリスのような、森に迷い込んだような感じに仕上げてみました。
駅ノート絵師のS.Nagataさんのイラストです。
すっごく上手いです。
こういうキャラがさらさらっと描けたらいいなぁ・・・
他にも、北海道を代表する駅めぐりの達人アカネ^^さんも訪問されていました。
そんな思い出のいっぱい詰った駅ノートです。
駅ノートを描いているうちに、日が暮れてきました。
それまでましだった寒さが、日暮れとともに一気に寒きなってきました。
日中に解けた氷が、みるみる凍りだし、冷凍庫の中のような気分です。
夕陽が初田牛駅をオレンジに染めていきます。
そして、ようやく釧路方面に戻る列車が到着しました。
初田牛(1640D) → 茶内 ◆
初田牛ですっごく寒い思いをしました。
やってきた列車はア多々明く生き返った気がします。
しかも、ずっとトイレを我慢していたので、助かりました・・・
初田牛を出て、これより釧路に戻るのですが、もう一駅下車できる!
しかもまだ陽の残っているうちに下車したい。
ということで、次の目的地を茶内駅にしました。
行くときも茶内駅で列車交換のため、少しだけ下車したのでどんな感じかわかっています。
比較的大きな待合室と、近隣に民家もあり、温かい缶コーヒーが買えそうな自販機もあり、小さな街の駅です。
そして、ルパン三世の作者、モンキーパンチの生誕地ということで、ルパン尽くしの駅でもあります。
駅の看板には、銭形警部が登場です。
ホームは2面2線の対向式ホームです。
反対のホームとは構内踏切で結ばれています。
駅の外に出てみました。
駅の入口にルパンが立っていました。
小さな商店がいくつかあり、のぼりが立っています。
内容はこれもルパン!
夕暮れの小さな駅舎、哀愁が漂います。
駅ノートがあったのでイラストを描かせていただきました。
ここでルパンがらみを描くと他の人と同じなので、あえて放送中のスマイル!プリキュアのキュアピースで挑戦です!
駅ノートにイラストを残して、ルパンの駅を後にします。
列車のダイヤを見てもう一駅下車できる!
と再び、根室方面に2駅戻ります。
茶内(5639D) → 姉別(5640D) → 釧路 ◆
姉別駅で下車し13分後に再び釧路方面の列車が来ます。
真っ暗ですが、姉別駅人駅下車することができました。
真っ暗で何が何やら・・・
明るかったらもっと別の風景が見えたかもしれません。
駅ノートが設置してありました。
さすがにこんな短時間では描くのは無理です。
コメントだけ残させていただきました。
かなり寒くて、震えが止まらなくなた頃、釧路行きの列車が到着しました。
釧路までは冷えた身体を温めながら、花咲線の旅を振り返ります。
根室、東根室、初田牛、茶内、そして姉別、どの駅も思い出深い駅になりました。
また乗りたいな。
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